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が騒がしくもほのぼのとした空気に浸っていると、何処からかまた地響きが聞こえてきた。 ハッと体を身構えると、達がいた足場を崩してコムリンが登場する。 はリデルを呼ぶと羽を広げて空中で体勢を立て直した。 アレンやリーバーは何処へ行っただろうと視線を巡らせていると、科学班が大砲を用意していた。 どうやらコムリンを破壊する気らしい。 「 「 ジョニーが大砲を操作すると、同じく科学班に所属する者たちは声を揃えてコールを送る。 それを傍らで聞いていたコムイは、コムリンの危機を察知してかジョニーに掴みかかった。 |
| 黒の教団壊滅未遂事件 |
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「ボクのコムリンを撃つなあ!!!」 「!?」 丁度操作を完了した所でコムイが掴みかかった為、ジョニーは手元が見えなくなり間違えて発射のボタンを押したのだろう。 その他余計なボタンも押されたようで移動装置からありとあらゆる銃弾が散弾される。 アレン、リーバー、トマは勿論の事、も空中でひらりひらりと身を交わして銃弾の猛撃から逃れる。 若干頬を掠ったようでツ、と血が垂れた。 「何してんだお前ら!!」 「は、反逆者がいて…」 殺す気か!!とリーバーが叫ぶと、科学班の方から反逆者の存在を伝えられた。 そんな装置の上ではドッタンバッタンと物凄い取っ組み合いと、「押さえろ」や「縛れ」などの物騒な言葉が飛び交っている。 言わずもがな、反逆者は今回の騒動の根源でもあるコムイだ。 ロープでぐるぐる巻きにされると、コムイはぐず、と涙ぐんだ。 「コムリン…アレンくんの対アクマ武器が損傷してるんだって。治してあげなさい」 てっきり起動停止の言葉でも問いかけるのかと思いきや、やはり裏切り者は裏切り者でしかないらしい。 アレンが「え゛?」と表情を固まらせると、コムリンがピクリと反応する。 《 「ヤバイ、アレン逃げて!」 《優先順位設定!アレン・ウォーカー重傷ニヨリ最優先ニ処置スベシ!!》 の忠告も虚しく、アレンはコムリンに足を掴まれてしまった。 リナリーから手が離れ、アレンだけがズリズリとコムリンに引き寄せられていく。 ついでとばかりにコムリンの腹にあたる部分が開き、《アレンを手術室へ連行ーーー!!》と扉が口を開けた。 「ぎゃあああ何あの入口!?」 「アレン!」 が必死にアレンの腕を掴んで足を踏ん張った。 リデルも協力しての背中で羽をバタつかせるがコムリンの力は強い。 「さあリーバー班長!コムリンがエサに喰いついてるスキにリナリーをこっちへ!!ついでにくんもマッチョにされると困るからアレンくんは捨てるように言って!」 「あんたどこまで鬼畜なんだ!」 コムイは大真面目にその言葉を口にしている。 それを分かってかリーバーはリナリーを抱えながら怒鳴りつけた。 アレンをエサにリナリーとをこちらへ渡せという要求に、リーバーは改めて自分の上司の真髄を目の当たりにする。 本気で頭痛を起こしそうだ。 《手術♪手術♪とにかく手術♪》 手術室と書かれた扉の中から、コムイに似た小さなロボットがたくさん出てきた。 その手には「トラウマ」になると噂される例の治療道具が握られている。 実際治療を受けたアレンは、それらを見て「う…っ」と背筋を凍らせた。 −イノセンス発動!!!− アレンの必死さがひしひしと伝わってくる。 の手を握ったまま、アレンは左手のイノセンスを発動した。 「おおっ、新しい対アクマ武器!」 アレならコムリンも一発で粉砕できるかもしれないという期待を込めてリーバーは反応を示したが、何処からともなく吹き矢がアレン目掛けて放たれた。 それは見事アレンの首に命中して刺さる。 「ふにゅら?」 「うわっ、アレン!?」 リデルと力を合わせてアレンを支えていただったが、急激にアレンの抵抗力がなくなったせいでコムリンに引っ張られる威力が強くなった。 アレンの左手の発動は解け、「しびれるる」と力が抜けてしまう。 「アレンしっかりー!」 「アレンーー」 「ウォーカー殿ーーー!!」 アレンの力がなくなったせいで辛うじてその場に留まっていたアレンがコムリンに引っ張られていく。 同じくも引っ張られ、ズズズとブーツが擦れた。 見守っていたリーバーとトマが蒼顔してアレンの名を叫ぶ。 「室長ぉーっ!!!」 「吹き矢なんか持ってたぞ!」 「奪え!」 「だってだって、あんなの撃たれたらコムリンが…コムリンが…っ!!」 「大人になってください室長!!」 リーバーの怒鳴り声に、科学班も総出でコムイを取り押さえにかかった。 コムイの体の何処にあれだけの力があるのかは判らないが、コムリンの事になると異様な力を発揮するようだ。 吹き矢を奪い、動けないように必死で押さえ込む。 「リ、リーバーしゃん…」 「!」 「リナリーとをちゅれて逃げてくらしゃい…」 「やだ!アレンーーっ!!」 が必死にアレンの腕を引っ張る。 それでもコムリンのアレンを収容するという執念に負けてアレンが半分以上コムリンの中に取り込まれてしまった。 「アレン…」 「ぱやく…」 アレンの腕までもが中に収容され、はそのまま団服にしがみ付いた。 同じくリーバーもそれに反応して一緒にアレンの団服を掴む。 扉に体重をかけるようにして団服を引っ張るとリーバーの努力も虚しく、扉はチーンと音を立てて閉まってしまう。 《アレン・ウォーカー収容完了しました》 「アレンンンンー!!!」 涙を浮かべながらアレンの団服を引っ張るリーバー。 扉を叩き抵抗を見せるトマ。 それでも扉はびくともしない。 コムリンがアレンを収容し終えると、今度は起き上がって標的を見据える。 その先に居るのは気絶したまま動かないリナリーの姿。 「!ちくしょお次はリナリーかよ!!」 「そうはさせないんだから!!」 はリーバーにアレンを任せ、リナリーへと直行すると腕に抱えた。 キッとコムリンを見据えるとコムリンのレーダーがこちらを捉える。 《エクソシスト リナリー・リー、・。手術シマス》 「くそっ」 「マッチョは嫌だーー!!!」 がリナリーを強く抱き締めて羽に力を込める。 リナリー1人くらいなら抱いて飛べるかもしれない。 そう思った直後、リナリーが一瞬身動ぎをした。 ← † → コムイさんて…本当アホだよね。真面目な時はすげーカッコイイんだけどな! ま、それでこそのコムイさんだと思いますがね(笑) 2008/11/16 |