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ローがの目の前に立つと、上から見下ろしてニヤリと笑う。 どんな時だって、どんな局面だって、この人はこうして笑うんだ。 その笑みが、ハートの海賊団のシンボルだから。 「随分と良い格好してるじゃねェか」 「……どうして、来たんですか…」 「うちのクルーが、どうしても欲しいものがあると駄々をこねたからな」 「………」 「、」 カシャン、と後ろ手に付けられていた手錠が落ちた音がする。 自由になった手で体を持ち上げると、ローが屈んで目線を合わせる。 「もう一度だけ、お前に言ってやる」 「…?」 スッと伸びた手が頬に触れ、優しく添えられる。 目が逸らせなくなると、ローがフフ、と笑い「怯えるな」と至極優しい声で言った。 「おれと来るか、」 記憶と重なる言葉。 手は差し出していないけれど、添えられた手はあの時掴んだ、選んだ手だ。 「お前に生きる理由を与えてやる。おれのために生きろ」 一言一句違わぬ、あの時と同じ言葉だ。 ぽろりと落ちた雫がローの手を濡らし、伝った涙をその手が拭った。 「応えろよ、」 「っ、キャプテンっ、わたし、」 ローはその先を促さない。 応えを急かさない。 恐らく、返ってくる言葉を、この人は知っているのだ。 「一緒に行きたい…っ! キャプテンと、一緒にいたい…っ!!!」 私の、私の大切な人は。身命を賭して守りたいと想うのは。 もうきっと、何処を探してもこの人だけ。 私が生きる理由は、トラファルガー・ローその人だけだ。 の声が聞こえたのであろう、外で戦っていたハートの海賊団が「よっしゃー!!!!」と叫んだのが聞こえた。 戦いを終えたペンギン、ベポ、シャチも入口付近で顔を見合わせて笑っている。 もう迷わない。 ここが、この人たちの側が。 ハートの海賊団が私の居場所なんだ。 Rosa「、」 「は、い…………」 名前を呼ぶ声にローの方を見ると、頬に添えられていた手に力が籠った。 近づくローに、言葉も瞬きも忘れてしまう。 重なった熱に目を見開くと、その向こうで「あぁ!!!!」と叫んでいるシャチが見えた。 言葉が紡げなくなったのは、息が出来ないのは、瞬きを忘れたのは。 ローの唇がに触れているからで。 スッと離れたローの唇を思わず目で追いかけると、その口元がニヤリと弧を描いたのが見えた。 慌てて視線を目に持っていけば、フフ、と笑ったローがいる。 途端、頬が熱を持ち、呼吸が苦しくなる。 「きゃ、きゃぷてっ、」 「どうやら意味を理解しきれてないようだったからな。いい加減、自覚してもらわないと困る」 「なに…を、」 ぐいっ、と腕を引っ張られるとあっけなくの体はローの腕の中に落ちた。 再び近づいたローとの距離に仰け反っただったが、回されたローの腕がそれを許さない。 吐息さえ触れあいそうなその距離で、ローを見上げたは怯えた兎のようにも見えた。 「おれのために生きろ、おれのためだけに生きろ」 「それは…、」 「おれ以外は見るな。おれの事だけを見てろ」 「きゃぷて、」 「お前が、欲しい、」 何だかその言葉は別の意味にも聞こえるが。 再び近づいたローに、は応える意味で目を閉じた。 重なっていた手が一度解かれて、強く握ると応えるように握り返してくれる。 私も、この人の生きる理由になっても、いいのだろうか。 私は、この人を愛してもいいのだろうか。 幸せでも、涙は出るんだ。 このシリーズ始まってはじめてのチュー!!!!← 長かった。正直この人手を出すのは早いけど本当に愛した女性に対してどのような態度で出るのか、 甚だ疑問でありました。だってあの顔で愛を語らうんですよ(悪口ではなく愛です、愛)。 でも愛してるとか好きだとか、この人相当でないと言わなそうで(笑) もっと本能的な縛り付ける、愛とか恋とかそんな曖昧なものではない、目で見て分かるような決定的な何か。 それこそ鎖で繋ぐようなそういうイメージがありまして。 もうストレートに「お前が欲しい」「おれの為に生きろ」とかってね。 ここまで言えば分かるだろお前的な雰囲気を持ってこういう事を口にしそうだなと思ってこの言葉にしました(笑) うちのキャプテンは何処までも、ドS!! 2010/06/17 |