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恋愛に教本も正解もない。 それは何処の世界でも共通の事だけど、正直もう限界ってカンジ。 神様仏様、イエスキリスト様。頼むよ、俺に恋愛のノウハウ、教えてくんね? きみ攻略マニュアル 「それでね、この間琉夏くんが、」 とある休日の昼下がり。 俺はデートをしていた。そう、一応…デートなんだけど…。 さっきから出てくる名前は「琉夏くん」とか「琥一くん」とかそればっか。 俺の名前は新名旬平っていうの、知ってんのかな、この人。 俺のことだってまだ「新名くん」なのに、琉夏さんや琥一さんは名前を呼んでもらってる。 ちょっとジェラシー? まあ、急いては事を仕損じるって言うし、徐々にでもいいとは思ってっけど。 「新名くん?」 「えっ、あ」 「…大丈夫?もしかして具合、悪い?」 やべ、俺とした事が。 デート中にぼんやりって何してんだ。 「いっ、いや、全然!アハハ、ごめん、アンタに見惚れてただけだって」 「もうっ」 いやまぁ実際、アンタの事考えてたから見惚れてたも同然だけどね。 けど、今の「もうっ」っていうのもさり気なく俺の腕を叩いたのも、それって計算? それ計算だったらこの人マジ小悪魔だわ。あーヤダヤダ。 距離が徐々に近くなってふわりと香る甘い匂い。 さり気ないボディタッチ。なんつーか、くすぐったくなる。 アンタは俺に触れたいって思ってやってくれてんの? 俺も触れたいって思うのは悪いこと?やり返してやりたい。同じことしてやりたい。 アンタの気持ちが知りたくてなんとなく探りを入れるけど、アンタはさり気なくはぐらかしてすり抜けて行く。 「それでね…うわっ」 「ちょ、あぶなっ」 彼女が顔を上げた瞬間その体が前のめりに倒れる。 咄嗟に手を出して引き寄せると、その体はいとも簡単に俺の方にぶつかってきた。 なんか、デジャヴ。 「ダイジョブ?」 「う、うん。ちょっとびっくりしちゃった。ありがとう。ごめんね?」 えへへ、って笑いながら俺の腕の中から出て行く。 もうちょっと抱き締めてたいなって思うのは俺のワガママなんかな。 ちょっと切なくなるって俺、本当この人にハマってる。 「ん、どっかぶつけた?」 「えっ?」 チラと見下ろしたアンタの顔が少し赤い気がした俺が引っ張ったせいで顔でもぶつけたかな。 そう思ってなんとなく聞いただけなのに、アンタは肩を大げさに反応させた。 「うん…は、恥ずかしくなっちゃった。新名くんも男の子、だもんね」 思わず俺の方が赤くなる。 うわ、それ反則だって。 そういう風に言われると、俺マジで勘違いしちゃうぜ?なぁ。 ハァ…神様仏様、イエスキリスト様。 本当俺何でもするから、この人の攻略方法…マジで教えてくんねーかなぁ… |
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【あとがき】 ときメモで盛り上がってた時に書いたもの。GS1弾目。 ニーナいいですよねー。チャラいのに頭いいとか、おいしすぎますね。 割と王子にいつも偏るんですが、珍しく一番持っていかれました。 青春組ばんざい。 [2012/4/13] |